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知的障害のある児童への支援方法

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○知的障害のお子さんに対する支援方法

知的障害のあるお子さんに対しては、お子さんのできることを増やす直接的な支援と、お子さんを支援する保護者や先生、周囲の人々に関わり方を工夫していただく間接的な支援とに大別することができるでしょう。

  • 子どもに対する直接的な働きかけ

 直接的な支援を行う場合には、お子さんのできることの水準を見極めるところから始めて行くこととなるでしょう。

すでにお子さんが1人で十分にできることに対しては、たとえば家庭や学校以外の、さまざまな状況でも同じ様にできることを確認していくことになります。

お子さんが、保護者や先生の力、あるいはさまざまなツールを使いながらおおよそできることに対しては、1人でできることを目指しても良いですが、1人でできることにこだわり過ぎず、支援を得ながらスムーズにできるようになったり、素早くたくさんの量をこなせたりすることを目指してもよいでしょう。

そして、現時点ではあまりできないことを、少しでもできるようチャレンジしていくことが、行動のレパートリーを増やすことに繋がります。このときには、チャレンジする課題だけだと、うまく行かなくてやる気がなくなったり、落ち込んでしまったりすることにも繋がる可能性があるので、すでに自信をもって取り組むことができる課題と、バランスよく設定していきましょう。今すぐにできなければいけないことと、将来的にできてほしいことを分けて整理し、少し長い視点で、支援の計画を立ててみることをお勧めします。

  • 子どもの周囲を介した間接的な働きかけ

 間接的な支援を行う場合には、支援者間の意思や方針、目標の共有が不可欠です。定期的に情報交換や意見交換を行いながら、おおよそ同じペースで、お子さんに関わっていくことが理想的でしょう。

また、生活面は家庭を中心に、学習面は学校を中心に取り組むなど、支援の場所の特徴や支援者の得意なところを活かした役割分担も効果的です。全般的な遅れから、問題が生じる場面も多岐に渡ることが多いので、1人の方が全部を抱えこんでしまうことのないように、連携を図っていきましょう。

 また、知的障害のお子さんが抱える大きな課題として、余暇の乏しさが指摘されることもあります。楽しい活動を見つけたり、楽しい時間を共有したりすることが困難なお子さんもいますが、必ずしも笑ったり飛び跳ねたりしないからといって、つまらないわけでもありません。

水を触って気持ちいいと感じたり、風にあたって涼しいと感じたり、雪に触れて冷たいと感じたりするような、五感を使った生活も、お子さんの楽しみや余暇につながるヒントとなることがあります。そのため、些細なことでも、さまざまな経験をしてみることをおすすめします。

○まとめ

知的障害のあるお子さんの特徴と対応について紹介しました。全般的な知的の遅れが認められる分、できること、得意なこと、好きなことなど、1人1人さまざまな特徴があるはずです。

小さいころから、さまざまな経験を通して少しずつできることを増やし、将来に向けて1歩1歩進んでいくようなイメージで、長い目で関わっていくことが必要となるでしょう。そのため、お子さんだけではなく、支援者の方の喜びや楽しみも重視しながら、少し肩の力を抜いてゆったり関わっていくような姿勢が良いのではないかと思います。

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