発達支援– category –
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ダウン症の児童への支援方法
発達支援○ダウン症の特徴 ダウン症(ダウン症候群)は、体細胞の21番染色体が通常は2本であるのに対して、3本存在する(トリソミー症)ことで発症する先天性疾患群です。「後天性」が生まれた後に生じることであるのに対し、「先天性」ということは生まれつき、ダウン症であることを指しています。 ダウン症には標準型、転座型、モザイク型があります。確率はダウン症の方のうち標準型が90%以上、転座型が5%程度、モザイク型は非常にまれであることが知られています。 先天性の疾患であるため、遺伝の影響があると認識さ... -
子どもが発達障害かもと思ったら、やるべき3つのこと
発達支援子どもの発達障害を早期発見するためのチェックポイントから、該当する箇所がいくつかあったり、生活でトラブルが多かったり、日常で困っていることが解消されなかったりする場合は、発達障害の可能性があります。 友達とのコミュニケーションや日常動作、勉強など、自然に学ぶことが苦手なお子さんの場合、その子にあった学び方をみつけることが大切です。「何度言ってもわからない、伝わらない、同じ失敗をする」などは怠け者であるとかではなく、自然には学びにくい側面を持っているのかもしれません。(辻... -
低緊張とは?低緊張の意味や特徴、改善のための支援方法についても解説。
発達支援【低緊張とは】 低緊張についてお話する前に、筋緊張について考えてみましょう。筋緊張は文字通り、筋肉の緊張状態を指します。 大事なテストや仕事のときには、肩や腕等に力が入る緊張状態にありますが、これは過緊張状態といえます。普段、椅子に座っているときも、姿勢を保ち(=姿勢保持)椅子に座り続けるためにも、筋肉は持続的な一定の緊張状態にあるといえます。この適度な緊張状態を保つことによって、すぐに次の動作に移ることを可能にしています。 一方、このような適度な筋緊張が保てないと、姿勢... -
ダウン症(ダウン症候群)があるお子さんへの支援方法とは?特徴や、現れやすい合併症についても解説。
発達支援ダウン症(ダウン症候群)の特徴 ダウン症(ダウン症候群)のお子さんと家族に対する支援方法 まとめ (ダウン症について原因、症状、顔つきなど簡潔に解説しているこちらもあわせてご参照ください。) 【ダウン症(ダウン症候群)の特徴】 ダウン症(ダウン症候群)は、体細胞の21番染色体が通常は2本であるのに対して、3本存在する(トリソミー症)ことで発症する先天性疾患群です。「後天性」が生まれた後に生じることであるのに対し、「先天性」ということは生まれつき、ダウン症であることを指しています。... -
ADHDの特性がある子どもへの支援方法とは?特徴や、現れやすい問題行動についても解説①
発達支援ADHD(注意欠如・多動症)の特徴 ADHDの特性で問題行動ととられやすい行動 ADHDの子どもに対する支援方法 子どもに対する直接的な働きかけ 子どもの周囲を介した間接的な働きかけ まとめ ADHD(注意欠如・多動症)は、発達障害の1つであり、不注意(注意が逸れやすい)や多動性(落ち着きがない)、衝動性(衝動的に行動に移してしまう)といった特性があります。ADHDの特性がある子どもへの支援について、2回にわたって詳しく解説をします。 (ADHDについて原因、症状、支援など網羅的に解説しているこちらもご... -
共同注意とは?種類や促し方、心の理論、三項関係についても解説。
発達支援【共同注意とは】 共同注意とは、人と人、たとえばお子さんと保護者が、同じものに注意を向けることを指します。おおよそ生後9か月頃から出現するといわれています。 共同注意は大きく3つの種類に分類され、①保護者がいるときに、お子さんが見てほしいもの(対象物)を指さす「指さし行動」、②保護者が何か(対象物)を見ているときに、お子さんも同じものを見る「視線追従」、③お子さんが何か(対象物)に対して好きや嫌いなどの評価をするときに、保護者の表情を見ることで参考にする「社会的参照」がありま... -
感覚過敏・鈍麻とは?発症のメカニズムとそれぞれの症状・配慮を紹介
発達支援【感覚過敏と感覚鈍麻って?】 すべての人には、五感といわれる、視覚、触覚、聴覚、嗅覚、味覚が備わっています。それぞれ、五感に対応した体のいろいろな部分で、外からのさまざまな刺激を受け取り(受信)、その刺激の情報を脳に伝達し、脳がその情報を理解しています。この受信や伝達、理解の段階のどこかで、過剰に反応してしまうことで感覚過敏が起こったり、逆にしっかりと反応できないことで感覚鈍麻が起こったりしていると考えられています。 実際には、この五感の受け止め方は人によってばらつきがあ... -
ほめる子育ては子どもの成長に効果あり?ほめるポイントや大切さを解説します。
発達支援「子どもはほめて伸ばそう」、「ほめる中心の子育てを」と、さまざまな機会で耳にします。もちろん、「叱る」よりは「ほめる」方が良さそうなことはわかります。しかし、「ほめる」はなぜ大切なのでしょうか。 【「ほめる」の意味とは?】 みなさんは、子どもをどのようなときにほめていますか?子どもがお手伝いをしてくれたとき?子どもがテストでいい点をとったとき?子どもがこれまでできなかった、鉄棒や跳び箱ができたとき? 実は、「ほめる」ということには、さまざまな意味が隠されています。 「称... -
自閉スペクトラム症とは?医学的側面から解説します。
発達支援自閉症児には、脳に関する機能障害があり、これまで「幼児期、小児期、または青年期に初めて診断される障害」として位置づけられてきました。 アメリカ精神医学会の(「精神障害のための診断と統計のマニュアル」)DSM-5の前は広汎性発達障害の中にアスペルガー障害、自閉症障害があり、DSM-Ⅳでは独立した診断名でしたが、DSM-5の診断では用いられなくなり、一つの大きな自閉症スペクトラム障害/自閉スペクトラム症としてまとめられました。 医学的な診断の枠組みの中では、社会性の難しさ・コミュニケーションの... -
家庭・幼稚園・保育園での困り行動への対応方法 ~3つのステップでできた!を引き出す、子どもと保護者・支援者の自信を高めるかかわり方~
発達支援これで大丈夫?困った行動へのかかわり方 ステップ①確認 ステップ②提案 ステップ③賞賛 まとめ 【これで大丈夫?困った行動へのかかわり方】 ご家庭や保育園・幼稚園などで、何かお子さんの問題行動が起きると、「なんでそんなことしちゃうの!」「ダメっていったでしょ!」と、ついつい叱る中心のかかわりをしてしまいがちです。 にもかかわらず、結局同じような問題行動を繰り返してしまったり、叱られたことに反応して大泣きしてしまったりすることもあるでしょう。 そのような反応が出てくると、保護者や支援者...