日々の記録(Blog)
-
ADHDの特性がある子どもへの支援方法とは?特徴や、現れやすい問題行動についても解説①
発達支援ADHD(注意欠如・多動症)の特徴 ADHDの特性で問題行動ととられやすい行動 ADHDの子どもに対する支援方法 子どもに対する直接的な働きかけ 子どもの周囲を介した間接的な働きかけ まとめ ADHD(注意欠如・多動症)は、発達障害の1つであり、不注意(注意が逸れやすい)や多動性(落ち着きがない)、衝動性(衝動的に行動に移してしまう)といった特性があります。ADHDの特性がある子どもへの支援について、2回にわたって詳しく解説をします。 (ADHDについて原因、症状、支援など網羅的に解説しているこちらもご... -
共同注意とは?種類や促し方、心の理論、三項関係についても解説。
発達支援【共同注意とは】 共同注意とは、人と人、たとえばお子さんと保護者が、同じものに注意を向けることを指します。おおよそ生後9か月頃から出現するといわれています。 共同注意は大きく3つの種類に分類され、①保護者がいるときに、お子さんが見てほしいもの(対象物)を指さす「指さし行動」、②保護者が何か(対象物)を見ているときに、お子さんも同じものを見る「視線追従」、③お子さんが何か(対象物)に対して好きや嫌いなどの評価をするときに、保護者の表情を見ることで参考にする「社会的参照」がありま... -
感覚過敏・鈍麻とは?発症のメカニズムとそれぞれの症状・配慮を紹介
発達支援【感覚過敏と感覚鈍麻って?】 すべての人には、五感といわれる、視覚、触覚、聴覚、嗅覚、味覚が備わっています。それぞれ、五感に対応した体のいろいろな部分で、外からのさまざまな刺激を受け取り(受信)、その刺激の情報を脳に伝達し、脳がその情報を理解しています。この受信や伝達、理解の段階のどこかで、過剰に反応してしまうことで感覚過敏が起こったり、逆にしっかりと反応できないことで感覚鈍麻が起こったりしていると考えられています。 実際には、この五感の受け止め方は人によってばらつきがあ... -
ほめる子育ては子どもの成長に効果あり?ほめるポイントや大切さを解説します。
発達支援「子どもはほめて伸ばそう」、「ほめる中心の子育てを」と、さまざまな機会で耳にします。もちろん、「叱る」よりは「ほめる」方が良さそうなことはわかります。しかし、「ほめる」はなぜ大切なのでしょうか。 【「ほめる」の意味とは?】 みなさんは、子どもをどのようなときにほめていますか?子どもがお手伝いをしてくれたとき?子どもがテストでいい点をとったとき?子どもがこれまでできなかった、鉄棒や跳び箱ができたとき? 実は、「ほめる」ということには、さまざまな意味が隠されています。 「称... -
自閉スペクトラム症とは?医学的側面から解説します。
発達支援自閉症児には、脳に関する機能障害があり、これまで「幼児期、小児期、または青年期に初めて診断される障害」として位置づけられてきました。 アメリカ精神医学会の(「精神障害のための診断と統計のマニュアル」)DSM-5の前は広汎性発達障害の中にアスペルガー障害、自閉症障害があり、DSM-Ⅳでは独立した診断名でしたが、DSM-5の診断では用いられなくなり、一つの大きな自閉症スペクトラム障害/自閉スペクトラム症としてまとめられました。 医学的な診断の枠組みの中では、社会性の難しさ・コミュニケーションの... -
家庭・幼稚園・保育園での困り行動への対応方法 ~3つのステップでできた!を引き出す、子どもと保護者・支援者の自信を高めるかかわり方~
発達支援これで大丈夫?困った行動へのかかわり方 ステップ①確認 ステップ②提案 ステップ③賞賛 まとめ 【これで大丈夫?困った行動へのかかわり方】 ご家庭や保育園・幼稚園などで、何かお子さんの問題行動が起きると、「なんでそんなことしちゃうの!」「ダメっていったでしょ!」と、ついつい叱る中心のかかわりをしてしまいがちです。 にもかかわらず、結局同じような問題行動を繰り返してしまったり、叱られたことに反応して大泣きしてしまったりすることもあるでしょう。 そのような反応が出てくると、保護者や支援者... -
「本当はできるはずなのに、うまくできない!」そんな時のかかわり方のポイント
発達支援普段はできることなのに、どうしてやってくれないの!? ポイントその1:ちゃんと指示が聞こえているかな? ポイントその2:指示していることが理解できているかな? ポイントその3:まだ片付けしたくないのかな? 「できない理由」ではなく「できた理由」を探してみよう! 【普段はできることなのに、どうしてやってくれないの!?】 お子さんのできることを増やしていくためには、上手な目標設定をすることが効果的です。「具体的な行動で目標を立てる」、「『もうすぐできそうなこと』を目標にする」、「日... -
スモールステップとは?段階的に学ぶメリットと実践例を紹介
発達支援【スモールステップとは?】 スモールステップは、目標とする事柄を段階ごとに細かくわけ、少しずつ、習得できるようにする考え方のことを言います。 よく、人生はマラソンに例えられることがあります。長い道のりのゴールは見えず、でも1歩1歩、あそこの電柱まで、あの角を曲がるまで、と、少しずつ歩を進めていく様子が、小学校入学、進級、中学校入学と、大小さまざまなイベントを乗り越えていく様子と似ているのかもしれません。このような視点は、勉強やスポーツ、あるいは療育とも共通しています。 た... -
「できた!」を支える目標設定のポイントとは?
発達支援これまでの目標設定、間違ってる!? ポイントその1:具体的な行動で目標を立てよう! ポイントその2:「もうすぐできそうなこと」を目標にしよう! ポイントその3:日常生活に根差した目標を立てよう! まとめ 【これまでの目標設定、間違ってる!?】 私たちは、子どもの頃からいくつもの目標を設定し、それを達成させてきました。宿題を提出日まで終わらせるための日々の目標、テストの目標点数、次の試合に向けたチームと個人の目標、受験に向けた目標、仕事上の目標などなど、挙げればきりがありません。... -
発達障害あるあると困りごと対処例30選!
発達支援発達障害がある人はそれぞれの特性から、日常の様々な場面で困難さを感じている場合があります。しかしその困り感は自身で対処法を身に着けたり、周り人からサポートしてもらったりすることで、解消されることも多くあります。 今回はそんな困りごとやその対処例を集めてみました。ご自身の困り感の解消や、発達障害がある人に対する理解、サポートをするヒントにしてみてくださいね。 【【抽象的な表現が苦手なことに関するあるあると対処法】】 「○○を見てきて」と言われると見るだけになってしまう 対処法...